【株価予想】チャーム・ケア・コーポレーション2025.6期

チャーム・ケア・コーポレーション

理論株価計算の流れ

以下の流れで将来のEPSと妥当なPERを仮定し、最終的にEPS×PERで理論株価を求めていきます。投資するとき/売却するときの価値基準として理論株価を使用することで、メンタルに左右されない取引が可能になります。

私の理論株価計算の流れ
STEP①売上高成長率を仮定する
STEP②変動費と固定費を概算する
STEP③コストの先行きを予想する
STEP④5年後の利益を計算する
STEP⑤妥当なPERを検討する
STEP⑥5年後の理論株価を計算する
STEP⑦期待リターンを計算する

各工程の詳細は以下の記事で説明しています。

STEP①売上高成長率を仮定する

【(6062)チャーム・ケア・コーポレーション】(2020.6期)
成長余地ホーム数【現状】59
市場全体:14,480※
ストックKPI成長率居室数【現状】+26%/年(9年成長率)

※ホーム数出典(P.43)

 

【補足】
5年後までの成長率は保守的に13~17と考えました。

STEP②変動費と固定費を概算する

チャーム・ケア・コーポレーションは非連結なので、比較的簡単に詳細な費用科目が分かります。

変動費と固定費に分類する

以下のように分類しました。
【変動費】12,315M
売上原価(固定費である地代家賃、減価償却費を控除)11,950M
※労務費は変動費でカウントしています。
支払手数料(SGA)365M
→売上高19,619Mなので変動費率62.8%
【固定費】5,402M
売上原価+販売費及び一般管理費ー変動費

=16,040+1,677ー12,315=5,402M

STEP③コストの先行きを予想する

【変動費率】
・直近の21.6%→以下のように予想
2021.6~2025.6:21~22%
【固定費】
・過去5年で地代家賃・減価償却費600M程度増加
→固定費550~650M/年増加

STEP④5年後の利益を計算する

【前提条件】(ここまでの整理)
・STEP①売上高成長率
2020.6:19,619M(非連結)
2021.6~2025.12:13~17%
・STEP③コストの先行き
変動費率
2025.6:63~65%(非連結)
固定費
2020.6:5,402M
2025.6:5,152~8,652M(非連結)
営業利益
2025.6:3,999~7,763M
簡略化し、営業利益の増加と比例してEPSが増加すると考えます。
2020.6EPS 39.4(営業利益1,902M)
2025.6EPS 82.8~160.8(営業利益3,999~7,763M)

STEP⑤妥当なPERを検討する

以下グラフの見方
・株価:2012.4=1
・EPS:2012.4=1
・PER:2021.3のPER=2021.3株価/2021.3予想EPS
過去平均PERは19倍となり、これを妥当な水準と考えます。

STEP⑥5年後の株価を計算する

STEP④5年後利益→2025.6EPS 82.8~160.8
STEP⑤妥当なPER→19

5年後株価:1,572~3,000円

 

STEP⑦期待リターンを計算する

2021年4月23日終値1,267円を基準とすると、
・(3,000/1,267)^(1/5)-1=18.8%
・(1,572/1,267)^(1/5)-1=4.4%
※「^(1/5)」は年率何%成長かを求める計算です。

まとめ

結局上記の計算の場合、現在の株価1,267円で投資すると、5年後の理論株価は1,572~3,000円になり、年率の期待リターンでは4.4~18.8%になることが導かれました。
しかし、売上高成長率をもっと高めに設定したり、コスト構造を再検討することで、違った結論になります。
ここの「微妙な調整」は、仮説検証を繰り返す中で少しずつ精度を高めていく必要があります。

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