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基本情報
生命保険記帳代行から出発。中小企業向け情報提供サービスに進出。税理士支援事業にも展開(ヤフーファイナンス)
仮説検証
2021.3期決算発表を踏まえ、仮説検証する。
【仮説】(2020.3期時点)
前提:会員数の堅調増加による業績拡大
2021.3期EPS予想レンジ 37.9 ~ 45.5
【検証】(2021.3期時点)
2021.3期EPS(実績) 58.3
予想平均値からの乖離率 +40%
≪上方乖離の理由≫
①売上高はKPI堅調増加の結果、8.0%増収。 (予想:+4~6%)
②粗利率(←変動費率)は少し低下(変動費率70.5%→68.6%)。
③販売管理費は4,380M→4,383M(+3M)に増加。 (予想:+380~420M)
①売上高はKPI堅調増加の結果、8.0%増収。 (予想:+4~6%)
②粗利率(←変動費率)は少し低下(変動費率70.5%→68.6%)。
③販売管理費は4,380M→4,383M(+3M)に増加。 (予想:+380~420M)
≪参考≫ | 2020.3期 | 2021.3期 | ||
アカウンティングサービス会員数(人) | 68,936 | → | 73,284 | 6.3% |
オフィスステーション利用件数 | 10,291 | 15,094 | 46.7% |
決算概要
【BS】貸借対照表
規模
4,981M→9,743Mと、9年前比2.0倍。
資産
・現預金が最も多い。
・無形固定資産が増加中。
負債・純資産
・自己資本比率は80%程度。
【PL】損益計算書
収入
・会員数増加とサービス内容拡充により売上高は9年前比2.1倍になった。
支出
・売上原価は2.0倍。販管費は2.1倍
・給料・手当は1.9倍(正社員+平均臨時雇用人員:401人→779人で1.9倍)
※単体の広告宣伝費は、27M→478M。
【CF】キャッシュフロー計算書
(比較対象)
イン 税引前当期純利益、減価償却費が多くを占める。
アウト 法人税等、無形固定資産、配当金支払が中心。
定量分析①(過去の収益性)
収益力は、2012.3/2013.3期以外安定して高い収益力は既存・新規事業(オフィスステーション)ともに改善。
定量分析②(将来の収益性)
FCF(フリーキャッシュフロー)

投資負担(ソフトウェア)は引き続き伸びたが、営業CF増加(アカウンティングサービス事業)で賄った。
会計発生高
会計発生高はおおよそマイナスで安定。
ROA
ROAは反発。
営業利益率によるものなので、利益の質に問題はない。
定性分析
市場の成長性が説明できるか
アカウンティングサービスは伸びにくそう。
・登録営業職員数の推移(生命保険協会)
2014.3の228,878人から2018.3の 232,942 人に増加
→年率(4年) 0% 成長
・生命保険の国内需要見通し(みずほ銀行)
2018.3期の324,424億円から、2024.3期の 348,436 億円に増加
→年率(6年) 1.2% 成長
競争優位性が説明できるか
調査中
その会社の成長サイクルが説明できるか
調査中
まとめ
最後に、それぞれの分析結果についてまとめます。 以下の通り、優良な株であることは分かりましたが、投資するには割安度の視点も必要なので改めて別記事で考え方をまとめます。
STEP①定量分析(過去の収益性)
指標 | 基準◎ | 基準〇 | 当社 | 評価 |
売上高総利益率 | 40% | 20% | 69% | ◎ |
売上高営業利益率 | 20% | 10% | 15% | 〇 |
売上高当期純利益率 | 10% | 5% | 10% | ◎ |
ROA(営業利益ベース) | 10% | 5% | 13% | ◎ |
STEP②定量分析(将来の収益性)
切り口 | 基準◎ | 基準〇 | 当社 | 評価 |
FCF(フリーキャッシュフロー) | 安定してプラス | 大体プラス | 安定してプラス | ◎ |
会計発生高 | 安定してマイナス | 大体マイナス | 安定してマイナス | ◎ |
ROA | 上昇 | 維持 | 維持 | 〇 |
STEP③定性分析
切り口 | 判断 |
市場の成長性が説明できるか | できない |
競争優位性が説明できるか | できない |
その会社の成長サイクルが説明できるか | できない |
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