ENECHANGE(4169)の2022.12Q3決算、説明会のまとめ。
1.プラットフォーム事業
-ストック型収益(前年同期比+58%):ユーザー数増加(家庭は引っ越し時の切替、法人は①M&Aによる顧客引継ぎ②最終保障契約からの切替)×ARPU増加(電気代高騰分)により増加。
-フロー型収益(前年同期比△47%):電力会社の広告予算削減が顕在化し前四半期比で1/3程度に減少。2023年中には電力業界が正常化し回復する見込み。
-トピック:大手電力会社9社で、料金見直しの公表はQ2~Q3の間で以下のように進んだ。(同社の考える電力業界の正常化までの6段階における5段階目が進行)
Q2:家庭向け規制料金=0社、法人向け標準料金=数社
Q3:家庭向け規制料金=5社、法人向け標準料金=9社
(個人投資家向け説明会)
①7月8月がボトム、かつ、それでもその間ユーザーを獲得できていた底力、そして、9月10月で回復していること。②電力自由化が維持される可能性が体感80%まで上昇。
→単純に考えると、Q4がQ3を上回る。そして、よほどデータ事業がひどくなければ、通期予想は超過するはず。
2.データ事業
-ストック型収益(前年同期比+14%):ARPUは、ベースで提供するSaaS型サービスでは予算削減の対象外なので微増。
-フロー型収益(前年同期比△50%):ARPUは、電力会社のシステム予算削減の影響を受け追加開発などが減少。
-顧客数:電力会社の事業撤退で数件減少するも、節電サービスで新規(大手資本)獲得し△1社にとどめる。
(個人投資家向け説明会)
・節電サービスの今冬見込DR参加者が想定超の約70万件。2023年夏の100万件目標に対する進捗〇だが、収益化は2024年以降。
3.EV充電事業
-受注台数の開示を開始。Q2で541台、Q3で926台を受注。Q3ペース維持だと2023.12期Q1中(2月末頃)に3,000台達成可能なので、本決算発表時(2月中旬)は「(ほぼ)3,000台達成」みたいな見せ方を予想。 (なお、設置は受注の半年程度遅行する。)
-開発/営業/オペレーション/工事管理で100-200人体制を構築中。特に営業は500台受注/月を目標に強化するので、今よりも受注ペースは上昇していく。
-トピック①日本のEV/PHV新車販売比率が前四半期比+50%。(城口社長としては10%まではすぐだと確信。)
-トピック②11/7の週の閣議決定で、2023年度の充電インフラ補助金が大幅増額(少なくとも倍増)の見通し。
-トピック③EVsmartアプリの譲受により、EVユーザーの約9割がインストールしている状況になった。
-トピック④マンション向け充電器(電気代含め0円、6kW)を新発表。
-トピック⑤今後、テレビ広告・タクシー広告を開始
(個人投資家向け説明会)
・課金モデルに関して、大きな交渉中とのこと。まったく予想できないけど期待しておく。
・相変わらず、競合(今回はテラグループやオリックスなど)は脅威に感じていないようで安心。
コメント