【四半期決算分析】ENECHANGE2021.12Q2

ENECHANGE

ENECHANGE(4169)の2021.12Q2決算分析をします。


【エネルギープラットフォーム事業(EPF事業)】
・売上高は前年Q2比で+150%。内訳は、N+33%×ARPU+88%

・NはQ1の+40%からの鈍化が気になる。
▽P.43では強気だった

・ARPUは成長率拡大だが、2022.12期の成長率維持は期待できない。
★ARPU=①非ストック部分(一時報酬単価)+②ストック部分(電気代の2%)

①非ストック部分(一時報酬単価)
以下の理由で一時報酬単価には、ある程度の上限がある。
例)新電力が、1つの家庭から売上10万円粗利12%を5年間得られると、5年で6万円→LTV=6万円
→ENECHANGEは、ストック部分として、電気代10万円の2%×5年で1万円もらえる→新電力のCAC=1万円
→新電力はLTV/CAC=6倍になるので、効率が良い(→3倍が目安)。さらに一時報酬を使って顧客数を追うことも可能。
→一般的なLTV/CAC=3まで予算があるとすると、追加で1万円をかけてもOKな計算。逆の視点では、1万円あたりが落としどころで、その水準(それ以上も)までキャッシュバックを行う新電力は結構存在する。
※ただし、LTVの仮定の5年間が6,7となってくるケースや、電気の顧客獲得でガス・通信も合わせて獲得できる場合は、一時報酬にかける予算が多くなり得る。
→一時報酬を導入したのが2021.12Q1なので、一巡する2022.12Q1以降は、成長率が鈍化するはず。(一時報酬を払う企業”数”が増えれば別)

②ストック部分(電気代の2%)
電気代は電力使用量に連動する。Q2は緊急事態宣言下で電力需要が少なかったので、ストック売上の足を引っ張った。
→一時的な事象なので気にしなくてOK。(足元で電力需要は前年比で超過)
※正確には、2か月前の電力需要が当社ストック売上に連動する。→Q2(4-6月)のストック売上は2-4月の電力需要に連動。


上記サイト>系統情報サービス>需給関連情報>需要実績から確認可能

 


【エネルギーデータ事業(ED事業)】
・売上高は前年Q2比で+5%。内訳は、N+45%×ARPU△28%

・Nは主要な電力会社が100程度の中、Q1の41から4増加なのでポジティブな印象。

・ARPUはペネトレーション戦略であったり、収益構造の転換(非ストック→ストック)によるものなので、気にしない。

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